デザイン性
缶の印刷は、缶の作り方によって、いくつかに分かれます。
2ピース缶は、
1. 缶に成形されたのち数個の印刷ロールによって印刷されます。
2. 2ピース缶でも、ツナ缶、ゆであずきなどのDR缶(なべを伏せた形)は、
缶に成形する前にデザイン印刷をします。つまり、あらかじめ伸びたり圧
縮されたりすることを計算した上でデザインを印刷しておき、これを成形
したのち正常な形に再現するようにしています。
たとえば、サンマ状の細かいさかなをデザインしておけば伸ばされたあと
太ってマグロになる、というわけです。
3ピース缶は、多色刷りのオフセット印刷ができるので、写真を素材にしたり、中間色のハーフトーンを再現したり、バラエティーに富んだデザインが可能です。
ちょっとお洒落で、手軽な贈答品として喜ばれている菓子、嗜好品容器の一般缶は、バラエティーに富んだ形、美しいさまざまなデザインによって使い終わっても思い出が残る楽しい缶です。この分野はスチール缶の良さが100%生かされた世界です。